TOYOTA PRIUS G (ZVW30) '09の公式解説
3代目プリウスが発表されたのは2009年1月のデトロイトショー。日本での発表は同年の5月だった。
3代目では環境性能の向上だけでなく、ドライブすることの楽しさも追求。ハード面ではボディをシャープでスピード感溢れる空力的なフォルムへと進化させ、パワートレインもエンジンを1.8Lに拡大すると同時にハイブリッドシステムも90%以上を新開発。結果、世界トップとなる燃費性能38.0km/Lという驚異的な数字を打ち出したのと同時に「積極的に楽しむ燃費運転」とでもいうべき楽しみ方をより確固なものにした。
エコドライブを楽しむ新たなユーザー層の増加はしっかりと数字となって表れ、当初は月販目標1万台としていたにもかかわらず、販売開始1ヶ月後には月販18万台という驚くべき数字を記録。高い燃費性能とドライビングの楽しさはその後もユーザーの心を惹き付け続け、2009年11月時点で車名別新車販売総合ランキングの首位を6ヶ月連続キープ。ハイブリッドを発展、確立させた貢献度は高く、プリウスは2009年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
ちなみに「L」「S」「G」の3つのグレードにはメカニズム的な面では大きな違いはないが、マニアは装着タイヤや装備面の違いで微妙に燃費が異なることを想定してグレード選びをするほど。最上級グレードの「G」には本革ステアリングやスマートエントリーシステムが採用されるなど細かい部分に上質感を漂わせているが、燃費を狙うには最高とはされていなかった。