Tesla Model S Signature Performance '12の公式解説
アメリカのテスラモーターズは、多くの自動車メーカーが電気自動車の実用化に試行錯誤していた2006年に、オープン2シーターのミッドシップEVスポーツカー、テスラロードスターを発表。2008年よりデリバリーを開始し、2012年には当初予定の2500台を完売するなど、電気自動車の普及に向けて着実な歩みを進めてきた。
テスラの第2のモデルとして2009年に発表されたのは、リアハッチを持つ5ドアセダンのモデルSである。すべてが新規に設計されたボディのサイズはメルセデスのSクラスとEクラスのちょうど中間ぐらいの大きさ。シャープなフロントノーズに加え、前後のオーバーハングが短いスポーティなルックスは、マツダの北米デザインセンター出身のフランツ・フォン・ホルツハウゼンによるものだ。
インテリアは100%リサイクル可能なPET樹脂や鉛不使用のイタリア製レザーを用いた、環境に配慮した仕立て。インパネには17インチのタッチスクリーンを備えて情報機能を集約し、インターネットに常時接続可能な3Gサービスも展開される。
パワートレインは新開発の液冷式9インチモーターで、床下にリチウムイオン電池を搭載。バッテリーは価格に応じて3種類の容量が用意され、最も容量の大きいタイプでは約483kmの航続距離が可能。家庭用のコンセントから充電可能で、110V、220V、440Vの電圧に対応。220Vなら4時間、440Vなら最短45分で充電が完了する。
トップグレードのSignature Performanceは最高出力416PS、最大トルク61.2kgfm。0-60マイル加速は4.4秒と、充分にスポーティな性能を発揮している。