PORSCHE 911 GT3 (996) '01の公式解説
ポルシェ911には世代ごとにモータースポーツの香りが強い高性能版が用意されるのが常だが、1997年から2002年まで生産されたタイプ996の時代に初めて登場したのが911 GT3である。
1999年に発表されたGT3は、サーキット走行を睨んでより剛性が高いカレラ4の車体をベースに開発。サスペンションの強化はもちろん、ブレーキも911のラインナップの中で最も強力な911ターボ用のキャリパーやディスクを流用するなど、より高い速度域に対応できる仕立てとされている。
また、エンジンはGT1クランクケースと呼ばれる、レーシングマシンにも使われた高回転時の負荷に強いクランクケースを使用。シリンダーヘッドには2ステージ式可変バルブリフト機構のヴァリオカムプラスを採用した3.6L自然吸気で、標準型911の3.4Lより60PS高い360PSを発揮していた。
当初、911GT3は1400台の限定生産の予定だったが、人気が高かったために最終的には1889台が作られた。
