Pagani Huayra '13の公式解説
ランボルギーニカウンタック 25th Anniversaryを手掛けるなど、デザイナーとしての経歴も持つ実業家オラチオ・パガーニは、イタリアのモデナにパガーニ・アウトモビリ社を興し、1999年、初の自社デザインのスーパーカーを発表した。
ゾンタと名付けられたそのクルマは、パガーニと同じアルゼンチン生まれの伝説的レーシングドライバー、ファン・マニュエル・ファンジオをアドバイザーに迎え開発された、動力性能に徹底的にこだわったモデルである。恐ろしく高価な少量生産車だったが、ニュルブルクリンク最速タイムをマークするなどの実績もあり、計画した生産台数分がすぐに売リ切れるほど評価は高かった。
そのゾンタの後継として2011年に発表されたのが、このウアイラである。
カーボンとチタンを組み合わせた新開発のモノコックフレームに、ゾンタ同様のガルウィングドア。シャープなイメージを持つゾンタに比べて優美な雰囲気を持つウアイラは、カーボンをメインとした軽量素材で構成されるボディ、レザーとアルミとカーボンで構成された豪華絢爛なインテリア、そして車体前後の4枚の可変フラップが自動的にダウンフォース量の調整やエアブレーキを行なうエアロダイナミクス性能など、上質さとスポーツ性能を併せ持つ。
搭載するエンジンはゾンタ同様AMG製6L V12だが、異なるのはツインターボで武装している点。スペックは実に700PS/102kgfmで、それに7速シーケンシャルミッションが組み合わされる。これらにより、0-100km/h加速3.2秒、最高速度378km/hと、老舗スーパーカーブランドも認めざるを得ないパフォーマンスを発揮している。