NISSAN SILVIA Q's (S13 5th gen) '88【GT7/グランツーリスモ7】
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NISSAN SILVIA Q's (S13 5th gen) '88の公式解説

1988年5月、5代目となったS13型シルビアは、それまで人気の的だったホンダプレリュードのお株を奪って絶大なる人気を得たクルマだ。単にデートカーとしてだけでなく、走りを楽しめるコンパクトなFRとしても支持を集めた。

人気の理由はまずスタイルにあった。端正なクーペボディは非常に斬新で、好景気の時代を象徴する華々しさにあふれていた。走行性能も大きな理由だ。当時すでに少数派だったFRのドライブフィールは非常に軽快でスポーティ。これに加えて価格も手頃。若者の欲求をすべて満たしたクルマといっても過言ではない。

エンジンは当初1.8LのCA18系だったが、モデル途中でマイナーチェンジを受け、2L直列4気筒DOHCであるSR20系が採用された。トップグレードのK'sには205PS、28.0kgfmを発揮するターボが、Q'sとJ'sには140PS、18.2kgfmを発揮する自然吸気仕様が搭載された。足まわりはフロントがストラット、リアがマルチリンクで、4輪操舵システムであるスーパーHICASの装着も可能だった。

ターボモデルのK'sを実際に走らせると、1,170kgという車重と205PSのターボパワーで実に爽快な加速感があり、バランスに優れたシャシーのおかげで一体感の高い走りが味わえた。このクルマでドリフトを覚えたというユーザーは、決して少なくないはずだ。

チューニングの素材として絶大な人気を誇ったことも、このシルビアの特徴だ。CA18DETエンジンは頑丈で、300PS以上というパワーアップにも耐えた。一時はチューニングショップの店先が、このクルマ一色になったこともあるほどだ。

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