Mercedes-Benz SLR McLaren '09の公式解説
1999年のデトロイトショーに出展され、話題をさらったメルセデス・ベンツ ヴィジョンSLR。その後、2003年のフランクフルトショーで、市販モデルとなるメルセデス・ベンツ SLR マクラーレンが姿を現した。
SLR マクラーレンの一番の特徴は、カーボンモノコックボディを採用していることだ。フロントのエンジンベイをアルミとし、それ以外はすべてカーボンモノコックとすることで、1,768kgの車重を実現している。
パワーユニットは5.5LのV型8気筒SOHCツインスーパーチャージド。最高出力は実に625PS/6,500rpm、最大トルクは79.6kgfm/3250-5,000rpmを発生する。トランスミッションはSL系に採用されるものと同じ5速ATだが、スポーツ/コンフォート/マニュアルの切り替えが可能であり、さらにマニュアル時にはシフトの変速スピードまでが調整可能だ。
ブレーキディスクはファイバー強化セラミック製で、フロントにはブレンボ製8ポット、リアには4ポットのキャリパーが与えられる。それらはSBC(センソトロニック・ブレーキ・コントロール)で電子制御され、常に最適の制動力が発揮される。公式データによれば0-100km/h速をわずか3.8秒でこなし、最高速度は334km/hに達する。