Lamborghini Murcielago LP 640 '09の公式解説
2001年のフランクフルトショーでデビューしたランボルギーニムルシエラゴ。これはカウンタックやディアブロ同様、V型12気筒を縦置きミッドシップレイアウトとする伝統のフラッグシップスーパーカーの後継車である。2003年のジュネーブショーでデビューしたV型10気筒モデルのガヤルドと共に、アウディ傘下となったランボルギーニ新時代の幕開けを象徴する存在であった。
そして2006年のジュネーブショーでデビューしたのが、ムルシエラゴをさらにバージョンアップさせたモデル「ムルシエラゴLP 640」である。
LP 640とはLP (Longitudinale Posteriore=後方縦置き)と640=640 PSを組み合わせたもので、「LP」の記号はかつてのカウンタック時代以来の復活となった。先代の580PSから640PSへと大きく向上したパワーユニットはV型12気筒6496ccのDOHCで、フルタイム4WDシステムを通じて路面ヘパワーを伝える。0-100km/hは3.4秒、最高速度は340km/hという、まさにスーパーな数字を弾き出す。
ムルシエラゴとガヤルドをデザインしたのは、当時チーフデザイナーの職にあったルーク・ドンカーヴォルケ。その後は社内のデザインセンターが受け継ぎ、さらにエッジの効いたスーパーカーらしいデザインヘと進化させている。先代と違う特徴的な部分はフロント及びリアディフューザーのデザインで、エキゾーストがバンパーに一体化された。カウンタック時代からの伝統、ガルウィングタイプの空に跳ね上がるシザーズドアは健在だ。バリエーションはオープンモデルのロードスター、軽量&ハイパフォーマンスの限定車LP670-4 スーパーヴェローチェが存在する。