Lamborghini Huracan LP 610-4 (ZFCSJ) '15の公式解説
ウラカンは、ランボルギーニの最大のヒット作であるガヤルドの後継モデルとして、2014年のジュネーブショーでお披露目された。
先代が10年にわたって生産されるほどの人気を得たのは、ランボルギーニとしてはコンパクトで運動性能に優れたボディと、スーパーカーの名に恥じないパフォーマンスとのバランスのよさによるものだった。ウラカンもその基本的な性質を受け継ぎ、車体は全長と全幅がごくわずかに拡大されたものの、ほぼガヤルドと同じサイズに抑えられた。しかしスタイリングは一変。ウエッジシェイプであることは共通ながら、直線基調のガヤルドと較べて曲線と曲面を多用した塊感のあるそのフォルムは、ランボルギーニのデザインが次のフェーズに入ったことの証である。
ストラクチャーの部分では、アルミ製のスペースフレームからアルミとカーボンのハイブリッドとなリ、10%軽く、50%高剛性のボディ構造を実現した。そこにミッドシップマウントされるのは、従来の5.2L V10を全面的に見直した610PS/57.1kgfmで、そのアウトプットはランボルギーニとしてはウラカンが初となる7速のデュアルクラッチトランスミッションと、ハルデックス5へと進化した4WDシステムを通じて路面に伝えられる。
さらにANIMAと呼ばれる走行モード統合制御システムも搭載され、エンジン、ミッション、4WD、ハンドリングなどの性格を、街乗りからサーキット走行まで、好みに合わせて瞬時に切り替えることが可能となった。最高時速325km/h、0-100km/hは3.2秒と、もはやベイビー・ランボとは呼べないほどのパフォーマンスである。