HONDA S800 '66【GT7/グランツーリスモ7】
排気量を拡大し戦闘力を高めたホンダ“S”の到達点
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HONDA S800 '66の公式解説

イギリスのマン島TTレースや世界GPなど二輪車で世界を制したホンダは、1963年念願の4輪車に進出する。発表されたのは超小型の2シータースポーツカー、S500。戦後クルマ界きっての風雲児、本田宗一郎はゼロからスポーツカーを作り上げ、世間の度肝を抜いた。

S500で出発したホンダ・スポーツは、よりパワーを求めて排気量を拡大し、半年を待たずにS600に発展。さらにオープンモデルだけでなく特異なファストバックのクーペも追加され、レースでも大活躍した。当時はもちろん現在に至るまで、量産仕様のまま平気で10,000rpmも吹ける4輪エンジンなど例がなく、そのソプラノサウンドを聴いただけで「エスが来た」とすぐわかった。

2年後、さらにエンジンを拡大したS800が加わり、それを改良したS800Mが登場するに及んで、ホンダ・スポーツは完成の域に達した。サスペンションも本格的な4輪式になり、コーナーを思い切り攻められる力が身についた。

S800をはじめとするホンダ・スポーツは、低いシートで無理なく両腕を伸ばし、わずか10cmと短いシフトレバーを操る、まさにスポーツカーの王道のようなドライビングフィールを持ち、世界中で人気を博した。

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