Ford Focus ST (Mk3) '15【GT7/グランツーリスモ7】
クルマ好きたちから再び賞賛を浴びた3代目後期モデル
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Ford Focus ST (Mk3) '15の公式解説

フォーカスSTは、フォードフォーカスがデビューした1998年からシリーズにラインナップされ続け、常に高い評価を得てきた、フォーカスのスポーツモデル。「ST」とは「スポーツ・テクノロジー」の略である。

3代目フォーカス STが発表となったのは2010年のパリ・モーターショー。メカニズムにおける先代との最も大きな違いは、パワーユニットがボルボ製をベースにした2.5Lの直列5気筒ターボから、2.0Lの直列4気筒直噴ターボの「EcoBoost」ユニットへとダウンサイジング化が図られていたことだった。いうまでもなく、その目的はCO2排出量を減らし燃費性能を高めるためであったが、排気量を500cc小さくしながら、パワーは25PSも向上させた250PSを実現している。トランスミッションは、多くのモデルが2ペダルを採用する中、6速マニュアルのみという硬派な仕立てだ。

2014年にフェイスリフトを受けて後期型となったが、同時にサスペンションのセッティングの全体的な見直しやパワーステアリングの可変レシオの変更、スタビリティプログラムの見直し、トルクベクタリングシステムの追加などが施され、それまでも決して評価が低いわけではなかったのに、改めてシャシーまわリに徹底した改良の手が入れられている。

その甲斐あってハンドリングの評価はますます高まり、Cセグメントのいわゆるホットハッチ系ではトップクラスとなる。それでいて価格はライバル達よりも低い設定。モデル末期に差し掛かりはじめて再び、ヨーロッパのクルマ好きの間で大きく注目を集めたのである。

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