DODGE Challenger R/T (1th Gen) '70の公式解説
初代ダッジチャレンジャーは、プリマスパラクーダと同じ通称Eボディを使う姉妹車として1970年にデビューした。
ボディ形状はハードトップの他、コンバーチブルも存在した。米国においては1960年代半ばにフォードマスタングが、その後GMからはシボレーカマロやポンティアックファイヤーバードなど、当時人気のポニーカー(価格が安く、性能がよく、スタイリッシュなクルマ)が次々と送り出されたが、チャレンジャーがデビューしたのはその後であり、ポニーカー人気はピークを過ぎていたともいわれる。まさに遅咲きのデビューである。
それでもチャレンジャーは当時の人々に好意的に迎え入れられた。理由の1つは、低く精悍なシルエットと、コークボトルラインと呼ばれる特徴的なルックスにあるといっていいだろう。デザインは1966年型のダッジチャージャーを手掛けたカール・キャメロンによるもので、彼のデザインは、約40年後、2006年の北米国際自動車ショーで発表された第3世代のチャレンジャーヘと受け継がれることになる。
初代チャレンジャーにはチャレンジャー6、チャレンジャーV8、そしてチャレンジャーR/T (Road/Track) が存在した。この他にも、SCCAトランザムレースに参加するためのホモロゲーションモデルであるT/A、つまりトランスアメリカが存在するが、R/Tは量産モデル中、最もハイパフォーマンスなモデルである。