Ford F-150 SVT Raptor '11の公式解説
Fシリーズは、フォードが1948年から販売しているフルサイズのピックアップトラックであり、ピックアップトラック部門では40年以上、また、全自動車部門でも30年以上にわたって年間販売台数の全米ナンバーワンをキープし続けているベストセラーでもある。
F-150は1975年にラインナップに加わって以来、常にシリーズの中心的な役割を担っており、フォードの屋台骨を支え続けているモデルだ。
このF-150 SVT ラプターは、2008年の秋に発売開始となった第12代目F-150の4WD仕様をベースとする、オフロード向けのスペシャルモデルだ。そのままデザートレースなどを走らせることができるよう、フォードの特殊車両開発チームであるSVTの手によって開発され、2010年モデルからラインナップに追加された。
ボディはフェンダー拡大のために18cmもワイドになり、足まわりもアーム類が極太のアルミ製とされ、市販車として初めてオフロード競技用ダンパーで知られるFOXレーシング製ダンパーを採用、同時にサスペンションのトラベル量もフロント284.5mm、リア307.3mmと大幅に拡大された。アプローチアングルは30度、デパーチャーアングルは22.7度とクリアランスも大きい。
搭載するパワーユニットは417PSと60.9kgfmを発揮する6.2L V8スーパーチャージドで、6速オートマチックトランスミッションが組み合わせられる。