Chevrolet Camaro Z28 (1th Gen) '69【GT7/グランツーリスモ7】

Chevrolet Camaro Z28 (1th Gen) '69の公式解説

フォードマスタングは、大きく豪華であることが正義とされていたアメリカ車の世界に投入されて、いきなり大成功となったコンパクトなスポーティクーペだ。マスタングの成功には充分な性能と低価格、そして巧みな宣伝戦略があったが、それらをすべての面で上回るべく開発され、1966年の秋にデビューしたのが初代シボレーカマロだ。

カマロはデビューと同時に大きく注目されたが、それでも販売成績ではマスタングをしのぐことができなかった。そこで投入されたカンフル剤が、ハイパフォーマンスモデルのZ28である。302cu.in.の排気量は最大排気量305cu.in.(5,000cc)とされていた「トランザム・レース」の規定に合わせたもの。高度なチューンナップを施したエンジンと、それを受け止めることのできるシャシーまわりなど、速く走るために仕立て上げられたZ28の存在は、カマロのイメージを大いに高め、販売台数を伸ばすことに貢献した。

最終型となる1969年モデルは、アメリカ車黄金時代のアイコンの1つとして歴代のカマロの中でも一番人気になっているが、中でもZ28は別格的な扱いで、憧れの対象になっている。