BMW M4 (F82・3C30) '14の公式解説
2013年夏、BMWは3シリーズのクーペ/カブリオレを、4シリーズという新しいモデルラインとして独立させた。BMW M4クーペは、自然吸気エンジンの高回転特性とターボ技術の力を合体させた「完璧なスーツをまとったアスリート」として生まれた。「俊敏」で「ダイナミック」かつ「パワフル」。技術陣はこの3つの完璧なバランスを目指したという。
まず語られるのはその高いパフォーマンス性能だ。アルミボンネットの下に収まるエンジンは、Mツインパワーターボを備えた伝統のストレート6。徹底した軽量化によりMシリーズの伝統でもあるハンドリングの素晴らしさはもちろん健在で、アクティブMデフ、アダプティブMサスペンション、M専用DSCの組み合わせで、最高のドライビングプレジャーを味わわせてくれる。
そのダイナミックなプロポーションも見逃せない。BMW特有の低いボンネット、長いホイールベース、短いフロントオーバーハングと後ろよりのキャビン。フロントの大型エアインレットの流線形デザインやレーシーな低いリアは、その高性能さを静かに主張している。特に目をひくのは大型エアインテークを3つ備え、パワフルさを演出するフロントリップ。エアブリーザーを内蔵するフロントフェンダーの「Mギル(エアアウトレット)」と相まって、効率的に空気を取り込み、エンジンを冷却する重要な役目を果たしている。