Chevrolet Camaro SS (6th Gen) '16の公式解説
アメリカの伝統的なパーソナル・スポーティカー、シボレーカマロの6代目が発表されたのは2015年春のこと。
スタイリングは、市場の評価が高かった先代のレトロモダンデザインのイメージを踏襲。けれども中身はすべてが生まれ変わったといえるほどのフルモデルチェンジだ。プラットフォームは先代の「ゼータ」プラットフォームからキャデラックCTSなどと共通の「α」プラットフォームヘ、それもおよそ70%の部分をカマロ専用に開発したというほどの力の入れようだ。
車体は各部にアルミニウムを使用したことで、従来よりも剛性が28%向上し、90kg以上の軽量化を果たしたとアナウンスされた。そこにマウントされるサスペンションも新設計で、フロントはマルチリンクのマクファーソンストラット、リアは5リンク式である。
パワーユニットに関しての最も大きなニュースは、新たに275HP(279PS)と40.8kgfmを発揮する2Lの直列4気筒ターボが加わったこと。従来からの3.6L V6ユニットにも改良が加えられ、335HP(340PS)に39.3kgfmとパワーもトルクも僅かに向上している。またコルベットと同じ6.2LのV8エンジン「LT1」ユニットも用意され、そちらは455HP(461PS)と62.9kgfmを発揮する。
そのLT1ユニットを搭載するスポーツグレードが「SS」だ。20インチの大径ホイールやブレンボ製ブレーキ、マニュアルトランスミッションを選んだ場合にはアクティブレブマッチ機構が標準で備わる他、オプションで磁性流体減衰力制御機構付きサスペンションが用意されたのである。