Peugeot 208 GTi by Peugeot Sport (A9C5G04) '14の公式解説
208 GTiは、プジョーのメインストリームともいうべきコンパクトカー、208シリーズのスポーツモデル。2012年春に発表された208シリーズに約半年遅れ、同年秋のパリ・モーターショーで正式デビューを果たした。
208シリーズの開発テーマの1つは、大きく重くなり過ぎた先代207の存在を踏まえての、Bセグメントとしての再定義。そのためプラットフォームを207から受け継ぎながらも、前後のオーバーハングを削り取ることで全長を4m以下に収め、構成部品も素材から見直し、先代より100kg以上の軽量化を図るなど見事なダウンサイジングに成功した。
それはスポーツモデルであるGTiにも大きなメリットをもたらした。かつて世界中で大ヒットしたアイコニックな存在、205 GTiが構築していた世界観を、もう一度目指すことが可能になったからだ。すなわち、軽く、小さく、楽しく、速い、小粋で快適な実用スポーツモデルである。
外観上は大型ルーフスポイラーや18インチホイール、それにトリム類が異なる程度のさりげなさ。けれど見えないところでチューンナップはしっかりと行なわれていて、シャシーではトレッドが前10mm/後20mm拡大された他、サスペンションもサブフレームやメンバー類を含め専用のセッティングが施されている。
エンジンは従来からの直列4気筒1.6L直噴ターボを200PS/28.0kgfmまでパワーアップし、6速マニュアル・トランスミッションと組み合わせている。
230km/hの最高時速と6.8秒という0-100km/h加速は、このクラスのホットハッチとしての一線級といえるパフォーマンスであ
る。