HONDA CIVIC Type R (EK9) '98の公式解説
ホンダシビックは1972年に初代モデルがデビューしたロングセラーカーである。1995年に誕生した6代目EK型モデルは、通称「ミラクル・シビック」と呼ばれ、主力モデルのエンジンを低燃費高出力の3ステージVTECに進化させ、さらにホンダマルチマチックと呼ばれるCVTも搭載した。
2年後の1997年8月、この6代目シビックについに「Type R」が登場。3ドアハッチバックをベースとし、シビック初のType Rとして注目を集めた。
シビック Type Rのエンジンは、B16B型1.6L直列4気筒DOHC16バルブで、VTECを装備することでNAながら185PS/8,200rpmのハイパワーを実現。ボディは他のType R同様に軽量化が施されており、車高を落としたハードなサスペンション、大径化した4輪ディスクブレーキ、スポーティにセッティングした専用ABSなども採用されていた。
軽量コンパクトでハイパフォーマンスなシビック Type Rは、シビック・ワンメイクレースやスーパー耐久シリーズなどのレースでも活躍。発売後10年以上経っても、多くのアマチュアレーサーに愛されたモデルであった。