TOYOTA AQUA S (NHP10) '11【GT7/グランツーリスモ7】
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TOYOTA AQUA S (NHP10) '11の公式解説

プリウスよりも小型で経済的。ハイブリッドカーをさらに市場に普及させた1台

プリウスによってハイブリッドカーの普及に成功したトヨタは、プリウスよりもさらに小型で経済的なハイブリッドカーを市場に送り込むことを計画する。プリウスの経済性や環境性能には惹かれるけれど、少し高価に感じたり、住環境やドライバーのスキルから考えるとプリウスでは車体が大き過ぎる、という層が確実に存在していたからだ。

こうしていくつかのコンセプトカー公開を経て2011年の年末に発売されたのが、アクアである。日本以外ではプリウスCの名前で販売された。ヴィッツのプラットフォームをベースに、車体を大幅に改良、強化。横幅はプリウスよりも60mm小さな仕上がりだ。

ハイブリッドカーの仕組みとしては、3代目プリウスなどと同じリダクション機構付THS Ⅱで小型軽量化され、アトキンソンサイクルで効率を高めた1.5Lエンジンに、新設計の1LM型モーターとニッケル水素バッテリーという組み合わせ。プリウスに搭載されたものより42kg軽く、車重も1,050kg~1,080 kgとプリウスより300kgほど軽くなっていた。

その車重に対してエンジンで74PS、モーターで61PSの出力は充分で、プリウスで指摘されていた出足の鈍さが解消された。またシャシーのフロントまわりやサスペンション取り付け部周辺の剛性が高められたことで、全体的にスポーティな乗り味を実現している。

そんなアクアの最大の売りはなんといっても、プリウスと比較して全グレード平均で30%ほど安く設定された価格と、JC08モードで最大35.5km/Lという燃費性能。タンク容量は36Lだから、計算上は最大1,274.4kmを無給油で走れるのだ。

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